日誌

令和2年度卒業証書授与式

お祝い 令和2年度卒業証書授与式 

3月17日 小学部7名 中学部8名 高等部4名が卒業しました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、参加者を制限しての開催となりましたが、病院訪問学級、家庭訪問学級の卒業生は、初めてリモート参加し、卒業生全員そろって卒業証書授与ができました。4月からの新生活に向けて、それぞれのステージで充実した日々を過ごしてほしいと思います喜ぶ・デレ

 

  

 

 

令和2年度福島県立平支援学校卒業証書授与式 式辞

  暖かな春の日差しが日に日に益し、桜の便りも今年は早く届いている今日の佳き日に、令和二年度 福島県立平支援学校 卒業証書授与式を挙行できますことは、誠に喜ばしい限りであります。

 本校の小学部、中学部、高等部、それぞれの全課程を修了し、只今、卒業証書を授与された小学部7名、中学部8名、高等部4名の皆さん、御卒業おめでとうございます。

また、お子様の健やかな成長と自立を願い、深い愛情を注いでこられました保護者や御関係者の皆様のお喜びもひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。

 さて、今年度は、東日本大震災から十年の節目に当たります。また、四月から五月にかけて、非常事態宣言による一斉臨時休業がありました。平坦な道ではありませんでしたが、そのとき、できることを、みんなで考え、多くの優しさに支えられながら、一歩、一歩、前へ進んできました。そのため、本校の子供たちには、「誰かのために、自分も何かをしたいという気持ち」が、しっかりと育っています。

 小学部卒業生の皆さん。皆さんは、六年間、友達や先生と一緒に勉強をがんばってき

ました。みんなと一緒に学ぶ楽しさやできるようになる喜びを知りました。中学部でも、いろいろな学習に取り組み、友達や先生と一緒に楽しいことをたくさん見付けてください。

 中学部卒業生の皆さん。皆さんは、三年間、友達や先生と、たくさんの体験を伴う学習を通して、多くのことを学んできました。学習発表や児童生徒会などにも、みんなで協力をして取り組むことができました。高等部では、夢や希望をもって、将来の進路実現のため、仲間とともに、自分の良さをさらに見付けられるよう、しっかり学んでください。

 高等部卒業生の皆さん、小学部からこの学び舎で学んできました。そして、高等部の三年間は、その集大成であったと思います。楽しい思い出は、限りなく、たくさんできたことでしょう。一方で、始めにお話ししたとおり、災害や感染症への対応が必要なときもありました。不安になったこともあったと思います。しかし、家族や先生方に支えられながら、一つ一つ困難を解決し、成長してきました。また、「周りの人のために、自分ができることはないかを考える」優しさと強さも身に付けました。これから皆さんは、社会に羽ばたきます。これからも、自分らしく、周りの人を明るくする笑顔をもち、それぞれの場所で活躍してください。

 本校の校章には「太平洋の荒波は わたしたちの試練 種々(しゅじゅ)の困難がいかに降りかかろうと 松の若芽にこめたわたしたちの願いは 無限の可能性を秘め 力強く成長します」という思いが込められています。どうぞこれからも、その精神を大切に受け継いでください。  

 最後に、皆さんには、「感謝」と「挑戦」の言葉を贈ります。皆さんは、お父さんやお母さん、御家族、友達や先生、地域の方々の支えがあって、この日を迎えられました。「ありがとう」の感謝の気持ちを胸にとどめ、勇気をもって、前へ踏み出しましょう。挑戦してこそ、その先に希望があります。自分の力を信じて、それぞれの夢に向かって歩んでください。

 結びに、本日お忙しい中、御臨席賜りました、御来賓並びに保護者の皆様に御礼を申し上げ、式辞といたします。

 

                              令和三年三月十七日

                                   福島県立平支援学校長 根本 健一